株式会社Devote代表の高橋です。
会社のお知らせやスタッフのブログを、外部のブログサービスで書いてきたという会社は少なくありません。ホームページのリニューアルをきっかけに、これまでの記事を自社サイトにまとめたいと考えることもあると思います。
弊社でも、ブログの引越しを承っています。リニューアルにあわせて、100件ほどの事例記事を新しいサイトへ移したこともあります。
この記事でわかること
- 記事を自社サイトに集めておく理由
- 移し始める前に決めておくこと
- 書き出し機能があるときとないときの移し方
- 抜けやすいところと、古いブログの扱い
1. 記事を自社サイトに集めておく理由
いちばんの違いは、書きためてきた記事を、自分たちの手元で管理できるようになることです。外部のブログサービスと比べると、次のようになります。
| 比べること | 外部のブログサービス | 自社サイト |
|---|---|---|
| 始めやすさ | 登録すればすぐに書き始められる | サイトの用意が要る |
| 記事の置き場所 | サービス会社の場所 | 自社のサイトの中 |
| サービスの終了や規約の変更 | それに合わせるしかない | 自分たちで管理できる |
| 記事の横に出るもの | 他社の広告が並ぶことがある | 自社のサービスの案内を置ける |
自社サイトの中に記事があれば、読んだ人をそのままサービスの紹介やお問い合わせのページへ案内できます。検索から記事にたどり着いた人にとっても、その記事が自社サイトの入り口になります。
2. 移し始める前に、記事の棚卸しをする
いきなり移し始めず、今ある記事を見渡して、移す範囲と新しいサイトでの並べ方を決めます。見ておきたいのは次の点です。
- 記事は全部で何件あるか
- カテゴリーはどう分かれているか
- 画像はどのくらい使われているか
- 移さない記事はあるか(終わったキャンペーンの告知、内容が今と合わなくなった記事など)
- 新しいサイトでのカテゴリーの分け方と、記事ごとのURLの付け方
移したあとに直す手間を考えると、ここで整理しておくほうが、全体として早く終わります。URLの付け方を途中で変えると、すでに移した記事を直す作業が増えます。
記事の一覧を表にしておく
記事の一覧を表計算ソフトにまとめておくと、作業の進み具合を管理しやすくなります。たとえば、次のような形です。
| 記事のタイトル | 元のURL | 新しいURL | 移したか |
|---|---|---|---|
| (例)新商品のお知らせ | 古いブログでのURL | 新しいサイトでのURL | 済 |
この一覧は、あとで古い記事から新しい記事へ転送の設定をするときにも役立ちます。リニューアルにあわせてサーバーも移る場合は、サーバー移転の流れと注意点もあわせてご覧ください。
3. 書き出し機能があるかどうかで、移し方が変わる
移し方は、今のブログサービスに記事の書き出し(エクスポート)機能があるかどうかで大きく変わります。まずは、サービスの管理画面やヘルプで確かめます。
| 比べること | 書き出し機能がある | 書き出し機能がない |
|---|---|---|
| 移し方 | 記事をまとめてファイルに保存し、WordPressに読み込む | 記事を1件ずつ移す |
| 作業の中身 | 本文やタイトル、投稿日などを一度に取り込める | 本文をコピーして貼り付け、画像を入れ直し、投稿日やカテゴリーを合わせる。これを記事の数だけくり返す |
| つまずきやすい点 | 書き出されるファイルの形がサービスによって違い、そのままでは読み込めないことがある | 画面からコピーした文章に、元のサービスの文字の大きさや色の設定が一緒についてくることがある |
| 対処 | WordPressが読める形に変えてから取り込む | 余計な飾りを外してから整える |
書き出して取り込めたように見えても、細かなところが崩れている場合があります。見出しや改行が消えていないか、表や動画の埋め込みが正しく出ているかを、いくつかの記事を開いて確かめます。
1件ずつ移す場合は、件数が多いとそれだけ時間がかかります。よく読まれている記事や、今も役に立つ記事から順に移していくと、途中の段階でも新しいサイトの中身がそろっていきます。
4. 移し終えたら確かめること
抜けやすいのは、本文のまわりにあるものです。特に、画像・投稿日・記事どうしのリンクの3つは、移し終えたら必ず見ておきます。
| 抜けやすいもの | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| 画像 | 元のブログサービスに置かれたままだと、そのサービスを解約したとたんに画像が消える | 新しいサイトに取り込み直し、記事の中の画像の場所も新しいものに書き換える |
| 投稿日 | 1件ずつ移すと、何もしなければ投稿日が移した日になる | WordPressの投稿の設定で、元の投稿日に合わせる |
| 記事どうしのリンク | リンク先が古いブログのままだと、新しいサイトの記事から古いブログへ戻ってしまう | すべて移し終えたら、記事の中のリンクを新しいURLに直す |
新しいサイトで公開したら、パソコンとスマートフォンの両方で、いくつかの記事を開いて次の点も確かめます。
- カテゴリーの一覧から記事をたどれるか
- サイト内の検索で記事が見つかるか
- 画像が古いサービスから読み込まれていないか
- Googleサーチコンソール(自社サイトが検索でどう表示されているかを確かめられる、Googleの無料のツール)を使っているなら、新しいサイトの記事が検索に載り始めているか
直したいところが出てきたら、まとめて伝えると作業が早く進みます。頼み方のコツは細かな修正を頼むときに、伝えておくと早く進むことにまとめています。
5. 移し終えたあとの、古いブログの扱い
同じ文章が古いブログと新しいサイトの両方にあると、検索エンジンがどちらを表示すればよいか迷う原因になります。移し終えたら、古いブログの扱いも決めておきます。
考える順番は次のとおりです。
- できれば、古いブログの記事を開いた人を、新しいサイトの同じ記事へ自動で案内する「リダイレクト(転送)」を設定する
- 転送の設定ができないサービスなら、古いブログに引越し先の案内を載せる
- そのうえで、記事を非公開にするか、ブログを閉じる
古いブログのリンクから来ている人もいるため、閉じる時期は、少し様子を見てから決めるとよいでしょう。
まとめ
ブログの引越しは、記事の数や、今のサービスの仕組みによって進め方が変わります。要点を振り返ります。
- 移し始める前に、記事の件数や画像、移す範囲、URLの付け方を決める
- 書き出し機能があればまとめて取り込み、なければ1件ずつ移す
- 画像、投稿日、記事どうしのリンクは抜けやすい
- 古いブログは、転送か引越し先の案内をしてから閉じる
書き出し機能がないサービスからの引越しも、弊社で承っています。
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